母親と同じ病気を発症した時、ああ、私もああなるのかと目の前が真っ暗になった。
静かにゆっくり、時々怒涛の様に襲ってくる痛みは私の心に恐怖心を植え付ける。
ああ、どうしてこうなってしまったんだろう。
そう何回も思うがその答えは見つかるはずもない。
自分の本来の人生を歩めば病気は克服する。
そういう本を眺めながら、私の本来の人生ってなんだろうと考える。
もうずっと考えてるけど見つからず、分からず、今に至る。
膝を抱えこみたくなるような暗さに飲み込まれそうになり、ふと、闇って実は心地のよい安堵感があるんだな、と気が付く。
種が土の中に蒔かれ根を出す大事な部分は暗闇の中。
胎児が育つお腹の中もある意味暗闇の中。
大事な部分が闇の中で育って初めて光を求めて出ていく。
そう考えると光を求める前に闇があるんだろうか、などと考える。
そして闇が恐ろしいものでもないように感じてくるのだ。闇は大事なものを育てている時。
ある意味そうとも言える。。。のか?