ゾウの見た夢

残念ながら年には逆らえないおばちゃんの独り言

「これだ!」とエゴイズム

うだるような暑さの中

目を閉じて、心の中で大事な人に会う。

 

私が人生に求めているものが何なのか良く分からず

いつも、より良い「それ」を求めている事、

私が常に渇望している、私としての生きる道は何なのか、

どうしたらそれが見つかるのか。

 

私の中の大切な人に矢継ぎ早に問いかける。

 

笑顔で聞いていたその人は一言

「それはある種のエゴイズム」

 

そういって「バ~イ」と爽やかに去っていった。

 

 

残された私は考える。

 

世の中には

本当の自分に出会い、本当に自分がやりたい事をすると

魂が輝き、人生もまた輝く、

とか

自分の使命に沿って生きたとき

その人は輝く

という言葉がある。

 

実際その通りなんだと思う。

 

だが、ふと我が身を顧みたとき

「これが私の使命よ!」

とキラキラ輝いた人生を送る私の姿には何故か違和感があり、

そしてどうしてそんな人生を送りたいのか考えたとき

その底にあったものは

「認められたい」

という、身もふたもないものであった。

 

きっと「これが私の使命」と進んでいる人もいるだろう。

 

だがきっと、本当にそう思って進んでいる人には

「認められたい」

はきっと無い。

 

ああ、だが私は憧れる。

 

「これだ!」と思えるものが人生にある人を。

 

誰に何を言われようがそれをとことん追求し、

そして人に貢献する事。

 

私にもきっとそんなものがあるに違いない、そう信じ続けてきたけれど、

その「これだ!」と思えるような物は人にとって大きな差があり、

多くの人々に貢献できるような人から、家族単位で貢献する人もいて、

私はきっと家族単位なんだろうな、とふと思う。

とは言え、「これだ!」は分からないんだけど。

 

良い悪いじゃないんだけどね。

でもやっぱり納得したくない自分もいる。

 

エゴイズムか…。