ゾウの見た夢

残念ながら年には逆らえないおばちゃんの独り言

旅と拡がり

やりたい事の一つに長期の旅行がある。

 

子供が出来る前、私は夫と2人でバックパッカーの長旅をした事がある。

もう15年以上前の事だから体力も気力も今よりもあって、あの時本当に行ってよかったと心の底から思う。

前のようには動けないけれど、今もよくあの旅の続きをしたいなあ、と頭を掠めるのは旅というものが私にとって楽しいものだけではなく、意味のあるものだからなのだと思う。

 

どうして旅をしたいのか考えてみた。

自然や街並み含めて自分の知らない世界を見てみたい、知らない文化に触れてみたい。味わってもみたい。

 

じゃあどうしてそれらをやってみたいのか考えてみた。

そしてやっと分かったんだよね。

 

私は自分の中の固定概念を壊したいのかもしれない。

 

旅、特に海外は固定概念を嫌でも外さなくてはいけないような場面に出くわす事が多いように思う。い意味でも悪い意味でも。

日本人の常識が全く通じず、何て意地悪なんだ!と思ったりもするし、その逆で優しさに感動する事もある。

長い間かけて出来上がった自然の地形は、自分の小ささを認識せざるを得ないし、素晴らしい建築物(特に歴史あるもの)はその崇高さに胸を打たれたりする。

それらに触れたとき、自分の何かが良い意味で壊れる瞬間があって、自分の中の何かが拡がる感じがするのだ。

 

きっとそれを味わいたくて旅をしたくなるのだと思う。

今まで旅をしたいなーとばかり思っていたけれど、どうしてそう思うのかを考えた事がなかった。だから改めて考えてみて、自分なりの答えが出せた時ちょっと嬉しかったんだよね。

だってそれって、旅に関わらずきっと私にとって重要な事の1つであるだろうから。