そういえば娘が幼稚園の時、小学校帰りの女の子同士が
道路の角でお喋りしている姿をじっと見て
「大きくなったらああいう事をしたいの」
と言った事があった。
最初は何のことだろうと思ったが、
二人の女の子が学校帰りにお喋りが止まらなくなって
話続けている事である、と分かって
なんだか可笑しくなった事を思い出した。
そうか、娘は学校帰りに友達と沢山お喋りをしたいんだな、
叶うといいな、と心の中で思ったように思う。
そして娘はその願いを叶えた(笑)。
ほぼ毎日のようにその願いを叶えているように思う。
あるときふと、あのつぶやきを覚えているかと
娘に尋ねると、全然覚えていない事が判明。
そうか、あの素敵な呟きは覚えていないのか…
そう思ったら、あの時の記憶は輝きを放ちはじめ
「お宝記憶」として私の中に保存された。
娘のお宝記憶。
手はもうとっくに繋いでくれないけれど、
あの手の感触。
もっともっとと小さかった頃、
川の字になって寝ていたはずが朝起きると「1-1」
みたいになっていた事。
ぐしゃぐしゃの泣き顔。
光を放った笑顔。
色んな出来事も、本当に沢山の「お宝記憶」が私にはあって、
きっとそれがすでに親孝行なのでは思う。
娘は来年中学生。早いなあ。