ゾウの見た夢

残念ながら年には逆らえないおばちゃんの独り言

聖人君子を夢見た日

「幽霊より妖怪よりも怖いのは人間だ。

何が怖いって人間だよ。人間が一番怖い」

 

これは誰が言った言葉だっただろうと思い返す。

身近な人だったような、身近じゃない人だったような。

 

幼少の頃に魔法や魔女に憧れを持っていた私は、ここの所

「そういえば魔女が好きだった」という事を突然思い出し、魔女本を読んでいる。

あー、だけどあれだね。頭にぜんっぜん入ってこないのよ(笑)。

昔これらの本と出合っていたら、ものすごい勢いで吸収していたんじゃなかろうか。

何のハーブがどの惑星と関係があるとか、キャンドルの儀式とか。

多分、いや絶対こっそりやってただろう。

だけど逆に「あー、こう言うことね」ってストンと入ってくる部分もあって、伊達に年取っていた訳じゃないんだ、とムフフとほくそ笑む部分もある。

 

今まで興味のある分野が「目には見えないけれど、確実に存在しているもの」だったから、ある意味魔法っぽいと言えばそうなのかもしれない。

香りの世界や心の世界、菌の世界や栄養の世界はまさにそうで、パッと見たその見た目とは別の、見えない部分の働きがメインで重要になってくる。

そういう世界が好きでついつい惹かれるんだけど、ある意味魔法の分野と重なるのかもしれない。

 

閑話休題

 

冒頭の言葉なんだけど、魔女本を読んでいたら、作者の人が菜食主義をやっていたらエネルギー的に敏感になって、負のエネルギーを見た瞬間ショックと恐怖に包まれたってあって。

その方はお肉を食べる事によってそれは無くなったらしい(お肉すごい)。

で、その文章を読んだ時、冒頭の言葉を思い出してね。

私は全然そういうのが見えないけれど、これって見える人からすればすごい苦痛だろうな、精神病むだろうな、と思ったわけ。

だって人間って心の中は結構皆黒くないか?

心の中で文句言ったり(時としてそれは外に漏れるが)、悪態ついたりと、私は結構あって、それが見えないだけありがたいというか。

だけど、それらが見えるとなると、見える人のその苦痛たるや想像を越す。それとも慣れるんだろうか。

 

そう思いながら朝、夫に対して心の中で文句を言っていた私を猛省するわけですよ。

私の心の中の黒い文句がどうか夫に飛んでいきませんように、と今更ながら思う。

 

あー、聖人君子になれるものならなりたい。

あと何百回生まれ変わったらなれるかなー。

何百回じゃ足りないか(笑)。