「欲ってさ、若さに繋がるんだよね」
この言葉を聞いたのは何年前だろう。
多分10年位前だったと思うけど、
「欲はあまり好ましくないもの」と思っていた私にとって
衝撃を受けた言葉なので未だに覚えている。
最近この言葉を思い出して何となく分かる、と思える事が多くなった。
欲にも色々あるけれど、結局行きつく所は
「生きる事」
に繋がるように思う。
昔よく思っていた事、例えば
服が欲しい
綺麗になりたい
〇〇できるようになりたい
を筆頭に、欲しい物だらけだったように思う。
結婚して子供が出来てからその欲は少し落ち着き、
今なんぞあまり服もほしいと思わなくなってしまった上に、
白髪も染めるのが面倒でグレイヘアを検討している状態だ。
ただねー、40代って微妙な年齢で、グレイヘアがまだ似合わないように
思っているのも正直な所。
あー、でも白髪染め面倒だな。
そんな欲から解き放たれていく一方の私と
正反対の道を走っているのが我が娘。
お年頃の娘は「あれが欲しい、これも欲しい。肌が…髪が…あああ…」
とため息をついているのだ。
ふははは、その欲はもっと膨らんでいくのだよ、と思いながら、
ああ、「欲がある=若さ」ってこういう事なのかな、と思う。
何というのかな、生きるエネルギーというか。。。
ゼロではないにしろ、昔あった私の生きるエネルギーはどこへ行ったのか。
スタイル良くしたいと思ってやっていたエクササイズも、
気が付けば何年やってないだろう。
それらのエクササイズは今後、
「健康のため」にやっていく事は容易に想像が出来る。
そんな中、少ししか衰えていない欲が承認欲求。
正直こっちの方が衰えてくれないかな、と思う。
それも落ち着いてくるんだろうか。
SNSはやっていないけど、日々頭をもたげてくる承認欲求に対し
私は一体誰に認めてもらいたいんだろう、と思いながら
その存在に気が付いては苦笑する。
あーあ、面倒くさいなあ。