ゾウの見た夢

残念ながら年には逆らえないおばちゃんの独り言

黄金期

先日、夫とキャンプ場にチェアリングをしに行った。

 

チェアリングとは持ち運べる椅子だけ持って

河原や自然環境の良い場所に行くこと。

 

これが非常に手軽で、面倒くさがりな私達にはぴったりな

小さなアウトドアである事に気が付いてから

空き時間と天気を見ては椅子を持って時々出かけるようになった。

 

割と近くのキャンプ場兼公園といったその場所は

親子連れで賑わっていて、ただ椅子に座って子供達が

遊んでいる様子を見ているだけでも楽しい。

 

我が娘は思春期に入ってしまったので

小さな子供がなんだか懐かしくて、可愛いなあと

思いながらボーっとしていると、年少さん位の

男の子が虫かご(虫入れ?)を持って夫に話しかけてきた。

 

「あのね、これ、〇〇っていう虫なんだよ」

持ち上げてみせようとすると、虫は逃げてどこかへ。

すると男の子は自分の虫かごを見て

「いやあ、カエルが捕れちゃってねえ」

とちょっと自慢気に持ち上げて去っていった。

 

きっとカエルが捕れた事を自慢したかったんだと思う(笑)。

 

 

子供には何でも許される時期があるように思う。

私はそれを「黄金期」と勝手に命名している(笑)。

 

例えば子供はブツブツ喋りながら歩いたり

大きな声で歌いながら走ったり歩いたりする。

女の子だと一人で歌いながら踊るとか。

大人がやったら

「あいつやべえ奴だ」

と、避けれるのが目に見えてしまうようなこの行為。

 

自我が出てきた位の2歳~幼稚園位までの子供達。

その頃の子供達は何をやっても許されるように思う。

(悪い事は勿論良くないけれど)

頭におもちゃのティアラを乗せて歩いたって

ライダーの服を着たって

おもちゃのアクセサリーをフルにつけて歩いたって

おもちゃの変身ベルトを巻き付けて歩いたって

ディズニーのドレスを着て歩いたって

歩きながら突如変身ポーズをしたって

許される。

 

変な目で見られるどころか

好意的な目で見られるという特権付きだ。

 

親は恥ずかしいんだけどね。

 

うちの娘にもそんな時期があった。

 

彼女のその時期を私は「ロマンティック期」と

読んでいるのだが、その名の通り、お姫様に夢中な時。

 

出かける時は必ず頭におもちゃのティアラを乗せ、

服はヒラヒラのレースが付いたものがお気に入りで

基本ズボンは穿かずスカートのみ。

 

将来この子はコスプレにはまるんじゃないか、とか

このままいくんだろうか、とかそんな事も頭をよぎった

事もあったが、今思えばあの黄金期に堪能させてよかったなと思う。

 

実際はちゃんと卒業していく。

 

黄金期の子供たち、その時期をどうか堪能できますように。