「昔のあなたに会いたい」
夕焼けが差し込む車の中で唐突に思いました。
「昔のあなたに会いたい」
それは決して仕事がバリバリできていたあなたではありません。
私が会いたいのは、あなたがあなたとして存在しているあなたです。
私は少なからず知っています。
あなたらしさというものを。
今は残念ながら、その「あなた」は眠っている状態だけれど、いつか目を覚ましてくれますようにと祈っています。
あなたがあなたを取り戻すのは残念ながらあなたしかなく、私ではありません。
私にも出来るかもしれない、そう思った時期があったけれど、見事に玉砕しました。
正直がっかりしたけれど、でもそうだよな、とも思いました。
だって私は、あなたのパートナーではあるけれど、あなたではないし、何よりあなたの人生はあなたのものだからです。
私の人生が私のものであるように、自分の人生をどう歩むかは自分で決める事が必要です。
それと同時に、自分がどうあるべきか、どうありたいか、それを決めて頑張るのもまた、自分自身である事も分かっていますし、今回の事で更によく分かった様に思います。
あなたの人生に対して、指を咥えてただただ傍観しているような自分が嫌だったけれど、だけど私ができる事と言えば、それに近いものです。
だから祈ります。
あなたが元気になりますように。
あなたがあなた自身になりますように。
あなたの人生が豊かなものになりますように。
あなたが愛に包まれている事に気が付きますように。
そしてどうか、あなたと共にまた楽しい時間を過ごす事が出来ますように。