ゾウの見た夢

残念ながら年には逆らえないおばちゃんの独り言

年を重ねて分かる事

今年で44歳になります。

 

10代の頃は自分が30年も生きる事が信じられなくて、果たして30年後の自分はどんなふうになっているのだろう、などやや希望を持ちつつ妄想していたものです。

 

あの頃の自分を裏切るようで申し訳ないけれど、去年の暮辺りから身体の調子を崩し、何というか、色んな意味で「年なんだなー」と思う事が多くなりました。

 

小学校の頃、夏休みのラジオ体操で一緒にやっていたおじいちゃんおばあちゃんがしっかり身体を反らない事とか曲げない事とか、あれ、わざとだと思ってたんですよね…。

 

何でできないんだろう?できないわけないじゃないか、なんて思いながら自分は身体をぐるんぐるん回したりしていたんだけど、あれってわざとでは決してなく、出来ないんだよね、という事も年を取ってから分かった事実。

 

年々固くなっていく身体と、動きにくくなっていく身体と、そして体力が下降する一方の自分と向き合いながら、あの時のおじいちゃんおばあちゃんを思い出すわけです。

ああ、申し訳なかったな、と。

 

その年齢になって、そしてその立場になって初めて見えてくる景色ってものがあって、でもやっぱりそこに行きつかないと分からないものなのだな、と最近よく思います。

 

若い時に戻りたいか、と聞かれたら、別に戻りたいとは思わないけれど、あの時みたいに軽やかに走ってみたいなあ、とふと思いました。

体調を崩して身体が動かなくなっているので余計そんな事を思うのかもしれないし、オリンピックの選手をみているから、そう思うのかもしれません。

 

いずれにせよ、10代の頃に妄想していたような華やかな要素は何一つなく30年が過ぎましたが、今の所、身体はともかく心は平和なので良しとしよう。